月にも浪にも放れない

植物を観察している大学院生のフリースペース

尊敬する先生は先に

先日、尊敬しいていた先生の訃報が届いた。年齢も高く、喫煙習慣もあったから、心臓発作で亡くなったと聞いても疑問はなかった。


その先生とは、幼少期に親のつてで何度かお会いしただけで、近年に直接的な交流があったわけではなかった。けれど、親づてに近況を聞くことはあって、ずっと元気にしていることや、このブログを読んでくれていることを知っていた。
 
だから、いずれ会いに行こうと思っていた。
 
先生と同じ植物を研究する道に進みましたよ、最近はこんなことをやっているんです、なんてことを話したかった。また、女性が今よりもずっと生きづらかった時代に、大学教授になるまで突き進んだ信念や苦労を聞きたかった。
 
ああ、会いに行けばよかった。
 
こんな後悔が出てしまうのは、会いに行こうと思ってはいたものの、先生に直接会って、胸を張って成果を報告する自信がなかったのかもしれない。けれど、考えるまでもなく、尊敬している先生方のほとんどは、私の2-4倍生きているのだから、私が事故にでも遭わない限り、私より先に亡くなる。だから、会いたいと思ったなら、出来る限り早く会いに行くべきだろう。胸を張って会いに行けるように、自分に自信をつけられるように日々精進しよう。
 
そんなことを思った新年度の始まり。